初代のファミコン版ベスト競馬・ダービースタリオンから最新のSwitch版ダービースタリオンまでを紹介します。コンシューマのみで、PC版とスマホ版は含みません。
記念すべき初代ダービースタリオン。開発者は薗部博之さん。「ベストプレープロ野球」の続編的な意味から「ベスト競馬」とタイトルに付きました(以下シリーズでは省かれています)。
レース対象は関東のみで最大8頭、一部の関西GIに参戦可能。また、牡馬しか生産できず、牝馬は存在しません。配合理論はインブリードのみ。
関西のレースにも出走できるようになった全国版。厩舎の選択も可能。種牡馬にBookfull追加、調教効果の変更、放牧でスタミナダウン、リセットで翌週に飛ばされるなどの仕様が変更されています。また、逃げ馬有利のバランスも調整されました。
スーパーファミコン最初のダビスタ。レースが最大12頭に拡張。牝馬の生産が可能になり、自分の牝馬から仔馬を産ませることが可能になりました。そしてパスワードを使ったブリーダーズカップ(BC)の採用。パスワードは保存できない鬼仕様ですが、公式の全国大会も開催されました(優勝は横井顕師のシルバイオー)。配合理論としては、ニックスが初登場。ただし、インブリードとニックスはバグのためか効果はありませんでした。
BCが大幅に改善されてパスワード入力した競走馬が保存できるように。ゲーム雑誌、競馬雑誌でダビスタが流行しはじめます。お任せ厩舎が初登場。馬体重回転バグ、木曜併せ一杯調教で本来の能力を超える馬が席巻してしまうことに。超危険配合も流行しました。そのほか、ローカル競馬場での開催、矯正具と去勢の追加、騎手名が漢字化、成長型に持続が登場など。パソコン通信ニフティーサーブでは、「毎週開催」などのオンラインBCが行われていました。
面白い配合の登場。その成立条件と効果は隠されて、トッププレイヤーたちが解読にチャレンジしました。サテラビュー対応、パスワード種牡馬など、本作のみの機能も。また、ライバル馬や騎手が実名化されたほか、レースファンファーレもJRA公式のものが利用されています。なお、騎手の実名は許諾を得ておらず、謝罪広告の掲載と出荷停止という騒動も(後に和解)。
初のプレイステーション(PS)版ダビスタで、ダビスタ人気もピークになり、「ダビスタマガジン」という専門誌まで登場しました。レースの最大頭数が16頭になり、出馬表が従来の横から縦に。馬体重が軽いほど反応が速く、重いほどズブいことも特徴。重い馬はBCでは苦戦しました。新配合理論として、親似とニトロが登場。ニトロ理論はゲーム内でのヒントがほぼ無かったため、解析には時間がかかることに。生産はスピードとスタミナが名前の1文字目を変えることで変化することが特徴。パラメーターの揃った馬が生まれたら、それから名前を変えていくという生産手段が流行しました。余談ですが、初代の「湯一路ダビスタページ」はこの頃登場しています。
一般的なROMカセットではなく、書き換え可能なニンテンドーパワーで発売。ダビスタ96とプレイステーション(PS)版ダビスタをミックスした仕様で、グラフィックはダビスタ96、システムはPS版に近い。BCパスワードはPS版とセガサガーン版と互換性がある。配合の不具合が多い(インブリードが常に全効果あり、ダート適性が反転、サイアーエフェクトの順位がおかしい)ものの、完成度自体は高め。現在では、ダビスタ98をベースにしたハックROM「ダビスタ98uruu版」が人気です。
セガサターン(SS)版。レースのフルゲートが18頭になり、新配合理論として、見事な配合と考えた配合が登場。BCでは、地方の大井競馬場が選べるようになりました。プレステ版同様名前変えができるが、2~4文字目に変更されています。海外種牡馬のリースもあり。
PocketStation(ポケステ)対応に対応し、ポケステ同士でのBC馬のコピー、ミニレースが可能に。勝負根性のパラメーターが見直され、大逃げの馬も作れるように。馬体重の影響は廃止されています。また、所有馬を売却する際は即時ではなく一旦セリ市に登録し、指定月に上場する方式に変更されました。
配合理論ゼル、見事に面白い配合が登場。レースはフル3Dになってカメラを移動可能に。出馬表はスーファミ時代の縦書き表示に戻りました。種牡馬選択では種付料500万円超の馬は3月に権利購入しないと配合できないというルールが導入され、一方で500万円以下の種牡馬はBoolfullが廃止されています。また、ゲーム開始時の初期繁殖牝馬の設定がなくなり、低確率ながら高繁殖牝馬が出る可能性もあります。
初の携帯機版。ロード時間なしでサクサク動作で、新配合理論はなし。調教スキップ機能が搭載されています。 デビュー前のコメントがランダムになって、能力判別が難しくなりました。レースは逃げと先行が圧倒的に有利なシステム。ライバル馬のダート設定に不具合があります。
レースだけではなく、パドックや調教も3Dに。レースシーンでは、高低差も再現され、勝負服も現実どおりとなっています。また、従来は種付料600万円以上の種牡馬には3月に事前購入が必須でしたが、本作では4月以降でもランダムに種付け可能(予約すれば確実)となり、さらに生産馬がGI勝利すると特定種牡馬の権利を獲得できる仕組みも追加されています。自家製種牡馬が本格的に導入され、生産にも使えるようになりました。。調教ムービーがスキップ不可などのテンポの悪さや逆フローなどの不具合などが問題に。
基本システムや収録データはPS2版と同様で、新要素はほとんどなし。不評だった調教ムービー強制は廃止され、再びスキップ可能になりました。レースでは、逃げ馬がスポイルされて追い込み有利に。操作性はあまりよくない。
Wi-Fiに接続して遊ぶインターレースに対応。一方で、パスワードによるBCは廃止されました。基本的な育成システムは従来と同様ですが、二画面を活かしたUIやタッチペンでの操作などDS向けの調整もなされています。一方で、不具合が多く、公式サイトに「動作に関するお詫びとお知らせ」が掲載される事態となっています。
ブリーダーズカップ廃止でオンライン専用のインターレースのみに。インターレースに登録した競走馬はゲーム本編から「転厩」扱いで分離され、オンライン対戦に特化した運用となります。ニックスが廃止され、新配合理論・凝った配合が登場。3DSらしく、立体視のレースシーンやすれ違い通信要素もあります。
2025年現在の最新版。音声実況が付与されレースシーンのクオリティが大幅アップ。BCも完全復活し、久々に盛り上がりも(パスワードはなし)。発売当初はロード時間が長かったがアップデートで改善され、遊びやすくなりました。また、アップデートによる大規模なデータ更新も行われました。新配合理論はなし。
内容の間違い、追加してほしい項目などがあればコメントをお願いします。